刀
2006.06.07 Wednesday

刀【かたな】
佐多宗二商店(鹿児島県頴娃町)
44度
芋(ベニサツマ)
白麹(米)
初留取り
◆小さい氷をひとかけ溶かしていただく。
◆久しぶりにいただいたのだが、思わず唸った。
◆強いアルコールの奥に、かすかにのぞく芋の香り。
いやな苦みとか雑味がほとんどなくて、ひたすら甘くて旨い。
後味もスッと切れる。
◆まさに「名は体を表す」。
研ぎ澄まされた名刀だ。
◆ところで。
この酒は、初留取りなんだけど、
この蔵の別の製品(になる二次もろみ)の初留を取ったものではない。
(この蔵には「CANGOXINA」【かんごしな】という別の酒があり、これはおそらく同蔵の不二才【ぶにせ】の初留取り)
すなわち、「刀」を出すために、全く違う造りの二次もろみを仕込んでいるのである。
◆ということは、「刀」として取った初留以降の原酒はどうしているのだろうか。
ご存じの方、ぜひご教唆下さい。